子育て

終戦72年。平和の大切さを実感するためにも平和教育って必要だと思っています

今年もこの時期がやってきました。

72年前の8月6日に広島に、8月9日に長崎に原爆が落とされました。
72年前の春から夏にかけて日本全国で大空襲があり、沖縄では地上戦が行われました。
72年前、戦争によって日本各地で多くの命が奪われました。

普段は日々の生活で忙しく、改めて戦争の恐ろしさや平和の大切さについて考える機会もないのですが、毎年この時期になると平和について考えさせられます。

あわせて読みたい
広島原爆投下の日。いつか子ども達を広島に連れて行こうと思います。 今年もこの日がやってきました。71年前の今日、広島に原爆が投下されました。 毎年この時期になると、過去の悲惨な戦争の反省のうえ...
あわせて読みたい
長崎原爆投下の日。過去の歴史を繰り返さないためにまずは知ることが大切なのかなと。 今日は長崎原爆投下の日です。 毎年、8月6日と8月9日だけは、原爆の恐ろしさと平和について考えることにしています。 http:/...

 

特に私が戦争と平和について考えさせられるのが、8月6日の広島原爆の日です。
ミッション系の学校に通っていた私は、小学校6年生の修学旅行と高校2年生の修学旅行の二回、広島を訪れています。

小学校6年生のときに広島平和記念資料館に訪れたときの驚き。被爆者の方から直接うかがう原爆の体験談。当時読んだ原爆に関する本。
私が戦争と平和について考えるきっかけは、間違いなく小学校6年生のときの修学旅行での驚きと恐怖です。
子ども心に「戦争って絶対にダメだ」と本能的に感じました。

 

また高校2年生の修学旅行のときには、広島と長崎の両方を訪れました。広島平和記念資料館長崎原爆資料館を見学しただけでなく、修学旅行前に事前学習として原爆のことを調べて資料を作成しました。

当時から修学旅行に海外に行く私立高校も多く、事前学習から修学旅行当日まで完全に平和学習を行うスタイルの修学旅行は、高校生だった当時としてはつまらないな~と思いましたが、今となっては貴重な機会だったなぁと思います。

被爆した浦上天主堂も、すごく印象に残っています。

 

自分自身が子どもの頃に受けた平和教育を思い出すと、やっぱり子どもの頃にしっかりと平和教育を受けることって必要なことなんじゃないかなと感じます。

特に多感な小学校高学年ごろに、戦争の恐ろしさを知るって大切なんじゃないかな。

 

学校で平和教育をあまり受けていない夫(田舎の普通の公立の学校に通っていた)と比べ、私のほうが戦争体験に対する知識もあり、感覚も違うなと思うことがあります。

どういう経緯で戦争が起こったかなどの歴史的な知識は夫の方が持っているけど、夫にとっては戦争は異世界の話という感じがします。

でも、この日本でたった72年前に多くの命が失われていて、同じようなことがまた起こっても不思議ではないんですよね。

 

多数の難民が出ていることがニュースで度々話題になっているシリアも、内戦前は美しく平和な国だったそうです。
http://tripler.asia/syria/

戦前の日本も、当時のことが書かれている小説を読んだり朝ドラを見たりすると、太平洋戦争が始まる10年前くらいにはすごく栄えているんですよね。
テレビなどの電化製品はないけど、電車も走っていて、パーマをかけたお洒落な職業婦人がいたり、スーツを着こなした男性がいたり。
決して「欲しがりません、勝つまでは」でモンペ履いている状態がずっと続いていたわけでもなく、都会では今と遜色ない豊かな生活が営まれていたようです。

それが、ひとたび戦争が始まれば、家を失い、家族を失い、命を失うのです。
戦争って決して、他人事とは言えないんじゃないかな、と思います。

 

戦後72年を迎え、なんとなく私の子どものころに比べて、この時期の戦争報道が減ってきているなぁという感覚があります。
特に原爆の恐ろしさに関する報道は減っているような気がします。

毎年8月6日が登校日となっていた広島でも、今年から登校日を取りやめることになったそうです。(結局どうなったのかわかりませんが)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=72516

子どもを教育する私たち親世代も、自分の親が戦争を経験していない人がほとんどです。
だからこそ、学校での平和教育やメディアによる戦争報道を行って欲しいなぁと思います。

 

今は子どもが小さいので戦争や平和のことを理解させるのは難しいけれど、子ども達が小学生になったら、夏休みに少しずつ戦争のことを調べさせたりしていきたいなぁと思います。

 

========
子ども時代に読んだ、長崎の原爆で被爆した永井隆医師の本。子ども達が小学校5~6年生になったらぜひ読んで欲しいと思っています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です