仕事

読書『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』

以前から気になっていた、中野円佳さんの著書。
「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書)を読みました。

 

男性と同等に仕事をバリバリしようとやる気に燃えていた女性が、ずっと働き続けるつもりで就職していたのに、結婚や出産をして結局会社を辞めていくのはなぜなのか。
(会社を辞めていないケースについて、「ぶら下がり」と揶揄されるようになるのはなぜなのか。)

男女平等の教育を受け、男性と同等に仕事をしてきた女性が、出産を機に意欲を冷却させて退職したり会社にぶら下がるのは何故なのか?
15人の女性へのインタビューをもとに分析し書かれた本です。

育休世代とは、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法の改正などを経て、制度的にも人数的にも女性の就労継続可能性が拡充してから入社した、1978年生まれ以降の世代のこと。

まさに育休世代として、仕事への意欲と子育てへのプレッシャーの2つの板挟みを経験するものとしては、非常にうなずける内容でした。

育休世代の私の感想

私自身、ずっと女子校で育ったため、社会に出るまで「自分が女であること」をそこまで意識せずにきていて、さらに職場も女性が多いため「女性であるからこその働きにくさ」みたいなものは意識せずに過ごしていました。

女性特有の人間関係などはもちろん意識していたけど、仕事の面では男性と同等に働いていると思っていたし、総合職としてやりがいを持って働いている、という感じ。

 

それが出産後仕事に復帰して一変。

メインの仕事では幸い出産前と変わらない内容のものを与えてもらっていたけど、例えばプロジェクトで新しいことをする、といった面白いことはなかなかやらせてもらえなくなり。

また仕事への意欲はあっても、子供のことを考えると時短勤務をせざるを得ないから、結果的に自分でも仕事をセーブするようになり。

さらに、復帰後しばらくして感じたのが「完全に出世のラインから外れたな」ということ。
うちの会社は出産しても女性を活用していく意識はあって、時短勤務だけどマネージャー職に昇進する人もいるものの…今いる部署では出世の可能性はないなぁと。
そして、今の働き方をしている限り異動の可能性も低く、働きやすさの点から自分自身も異動を希望していなくて。

職場に復帰してからの2年半、色々と自分の中で葛藤しながらも、そういうことも全部「自分自身の選択だから仕方ない」と自分を納得させてきました。
(著者曰く「高付加価値の仕事に対する自らの意欲を引き下げることで心理的葛藤を減らす」という状態)
結果、だんだん仕事へのモチベーションが下がっていき、ぶら下がりに近い状態になっていると感じます。

 

また、うちの夫は育児・家事に積極的に参加する方だとは思うけど、やっぱり子育てのケア責任はかなり私に偏っています。
時短勤務をして日々子供に生活をさせるのは私。

周囲を見渡しても、女性が時短勤務にして男性は子供が生まれる前と同様の働き方をするのが当たり前。
結局、収入の面からもそうした方が合理的なんですよね。

じゃあ、ベビーシッターを雇ってフルタイムで働くかと問われたら、やっぱり「そこまでして働くか」迷って、結局は自分の仕事を諦めて子供との時間を優先させるわけで。
どこかに「子供には母親としてこうあるべき」という母親像があるんですよね。

これも、仕事を続けるならバリバリ働くしか選択肢がなかった世代とは違い、仕事と育児の両立が容易になった育休世代の典型のようです。

 

この本を読んでかなり納得できたのは、私自身が「教育段階では男女平等と育てられたのに、結局子供のケア責任は極端に自分にふりかかってくる不平等感に違和感を覚えている」ということ。
あー、私のモヤモヤはここなんだなぁと感じました。

私自身は将来的には転職することなどでこのモヤモヤを軽減させていくんだと思うのですが、せめてこのモヤモヤを夫にも知ってもらいたい。

今現在子育てをしている女性がどのような葛藤を持っているのか、パートナーである男性方(奥さんがワーキングマザーの人も専業主婦の人も)にぜひ読んでもらいたい一冊だと感じました。

著者の中野円佳さんについて

著者の中野さんは、先日「朝まで生テレビ!『激論!女性が変える?!ニッポン』」にも出演されていました(私は録画だけしてまだ見ることができていないけど・・・)
私自身が感じている仕事と子育ての両立に関するモヤモヤについて記事にされていることが多く、とても注目している女性の一人です。
http://www.huffingtonpost.jp/madoka-nakano/


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