子育て

広島原爆投下の日。いつか子ども達を広島に連れて行こうと思います。

原爆ドーム

今年もこの日がやってきました。71年前の今日、広島に原爆が投下されました。
毎年この時期になると、過去の悲惨な戦争の反省のうえに、私たちの生活はあるのだということを考えさせられます。

特にこの一年は、シリア難民のこと、相次ぐテロ事件・・・平和が当たり前の日本に生きている私ですら、いつまでこの平和な時代が続くのだろうか?と不安に思うことがあります。

 

私は、ミッション系の学校に通っていたこともあり、修学旅行で広島に2回、長崎に1回行き、その時に原爆の悲惨さを学ぶ機会に恵まれました。
原爆ドームはもちろん、広島平和記念資料館での展示と、実際の被爆者の方によるお話・・・

特に被爆当時の様子を蝋人形にした被爆再現人形は、一目見ただけで子供心に原爆の恐ろしさをイメージすることができ、「戦争は絶対ダメだ!」と感じさせられたものです。

 

また、千羽鶴が多く捧げられている「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんのことについても、学校で習いました。

被爆当時2歳、そのときは原爆の爆風や熱波による被害も受けず、また被爆後すぐには体調の変化もなく元気に育った禎子さん。
しかし10年後の1955年には、亜急性リンパ性白血病で亡くなっています。

 

原爆の放射線の影響で、被爆当時は元気に過ごしていた方が白血病をやガンを発病されたり、そのほか多くの後遺症に悩まされたり・・・本当に原爆および核兵器は、廃絶されるべきだと感じます。

また、福島の原発のことも、これらの記録を読むと、これから何らかの影響がでるのではないかと不安に思っています。

 

原爆の何が残虐かって、亡くなった方たちは死を迎えた瞬間、自分の死を認識することすらなかった可能性があること。生き残った方たちは、後遺症に苦しむことになること。

どんな理由があろうとも、核兵器というものは使ってはいけないものだと感じています。少なくとも、あんな野蛮な武器、文化的に進んだ人類が使うものではない、と思います。

 

戦後70年が経ち、直接戦争を経験した方がどんどんいらっしゃらなくなっています。

私自身は、子供の頃に被爆者の方のお話を直接聞くことができたり、子供の頃にテレビで戦争体験者のお話を見たりする機会はありましたが、息子が小学生になる頃には、そういった話を聞ける人もいなくなってしまうのかな、と思います。

だからこそ、私たち親が、子供の頃に学んだ平和の大切さを、子供の世代に伝えていかなければならない、という思いがあります。

けれど、どうやって伝えていけばいいか・・・難しいですね。

 

一時期、漫画の描写が子ども達のトラウマになると、小学校の図書館から撤去されたということで話題になったはだしのゲンですが、個人的には自分の子ども達には読ませたいと思っています。

私が直接被爆者の方から聞いた原爆は、トラウマになるどころではなかった。トラウマになってもいいと思います。直接の情報を得ることができない子ども達は、漫画というツールであれば、その悲惨さを知ることができると思うのです。

息子達が小学校高学年になったら、夏休みに広島や長崎に連れて行き、一緒に原爆のこと・平和の大切さを学びたいなぁと思っています。

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